ドンファンの遺言

テレビで、和歌山のドンファンの財産が、遺言に従い田辺市に寄付されるとの報道がありました。

そのことに関し、兄弟が遺言の無効を訴えるとのことです。

この件に関しては、2つの問題点があるので、少し分かりにくいかと思います。

1つ目は遺留分の問題です。

相続人が、配偶者、子、親の場合は本来の相続分の半分について遺留分というものが認められています。

兄弟には遺留分がありません。

このため、全財産を田辺市に寄付すると遺言があっても、妻は半分もらう権利がありますが、兄弟にはありません。

遺言が無ければ、ドンファンには子供も親もいないので、配偶者と兄弟が相続人になります。

しかし、この遺言のせいで、兄弟には相続財産を受け取る権利が無いのです。

そこで、2つ目の問題点、遺言が無効であるということです。

兄弟からすれば、遺言が無効でさえあれば遺留分権利者として財産がもらえるのです。

遺言は自筆で書かれているので、形式的要件は満たしているものの、本人の自筆か、本人の真意かというところが争われるポイントになるのでしょう。

 

この件から学べる事として、遺言を作成するには次のことに気を付けるということです。

1.遺留分に配慮した遺言を作成すること。

遺留分は請求されなければ、財産を分ける必要はありません。しかし、遺言執行者は遺言の内容と財産目録を相続人に知らせる義務があります。それを見て、財産はいりません、となる可能性は低いと考えておいた方が良いと思います。残された相続人が遺留分を巡って争うより、最初から遺言で遺留分のことを書いておいた方が良いと思います。

2.遺言は公正証書で行う。

自筆証書遺言は手軽ですが、後日に紛争性を残す可能性があることを肝に銘じておかなければなりません。

遺言者だけが遺言書に関与しているので、書いた当時の状況が誰にも分からないから、「あの時は○○に脅されていた」「認知症だった」など遺言の作成に関して疑義を残すことになります。

ドンファンの遺言も、公正証書遺言であれば、遺言の無効で争うのは、より困難になると思います。

なぜなら、公証人と証人二人で本人確認、意思確認をしているためよほどのことが無い限り、これを覆すことは困難だと思います。

 

せっかく遺言を残しても、残された相続人間で争いになるような事態はなるべく避けなければなりません。

遺言を残されたいと考える方は、少なくとも上記の2点にご注意下さい。

 

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