7月から相続財産の預金を150万円おろせるってホント!?

7月から相続法が改正されるということで、テレビのワイドショーで取り上げられるようになりました。

しかし、テレビというものは限られた時間で視聴者に印象を与えることが使命ですから、いつも中途半端な情報を流しているように思えます。

昨日のテレビでは、「相続法が改正されて150万円まで他の相続人の承諾なしにおろせます。だから、そこから葬儀代が払えます」と伝えていました。

これを聞くと「なんであろうと150万円までは被相続人の預金を単独でおろせる」と、誰でも思いますよね。おまけにコメンテーターで弁護士も出ていましたので。(弁護士は「限度額がありますが」とは言っていましたが、細かい説明まではさせてもらえませんでした)

しかし、本当の情報は、

「相続財産×1/3×法定相続分」がおろせる額で、上限が150万円ということです。

たとえば、父が亡くなり、1200万円の預金があり、母と子供二人が相続人の場合に、子供一人が単独でおろせる金額は、

1200万円×1/3×1/4=100万円 です。150万円ではありません。

もし150万円おろそうと思えば、逆算すると、150万円×4×3=1800万円 つまり1800万円の預金があった時に初めて子供は単独で150万円をおろせることになるのです。

老後に2000万円必要と言われて大騒ぎになっていますが、それに近い金額が亡くなった時に残っていないと150万円おろせないということです。

国は平均的な葬儀費用等を勘案して150万円を定めたということですが、つまりは死亡時に1800万円残っていれば、相続人間で協議がまとまらなくても、喪主の長男が単独でお金をおろして一般的な葬儀ができると想定しているということです。

やはり、国は「老後に2000万円くらいは、どこの家庭にでもあるだろう」と思っているようにしか思えません。

もし、預金が300万円残されていれば、300万円×1/3×1/4=25万円しかおろせないということです。

150万円おろせると聞いていたので、預金が300万円残されているので大丈夫と思い、150万円くらいの葬儀を行った後に、銀行に亡くなった父の預金をおろしに行っても25万円しかおろせないことになります。

テレビの情報を鵜呑みにすると大変なことになります。  

 

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